70歳定年時代

働き方改革

2021年4月1日から、サラリーマンの定年に関する法律が変わります。

 

ここでは、ネット上の記事を読んで、

  • 短く簡潔にまとめてみたり
  • 私の意見を書いていきたい

と思います。

 

参照した記事は一番最後に引用として載せています。

ニュース記事は短期間で削除されてしまうことが多く、リンクを張ると後から参照できないので引用という形をとっています。

 

今回の記事をすごく簡単にまとめると、

  • 70歳定年が義務になったわけじゃない

というのが一番大事なポイントです。

 

義務ではありませんが、努力義務にはなりました。

 

これは法律ではよくある手で、

  • 急に義務にされると従う側(経営者)も準備不足などで困る

ということがあるので、まずは努力義務(できるだけ達成してね)という形で導入します。

 

そのため、数年後には努力義務から義務に変わるはずです。

 

 

 

参照記事 幻冬舎GOLD ONLINE

4月1日「70歳定年時代」の幕開け…死ぬまで社畜の現実味
3/23(火) 9:01配信
4月1日「高年齢者雇用安定法」の改正が施行され、70歳まで就業機会確保が努力義務となります。法律改正によって、わたしたちの働き方はどのように変わっていくのでしょうか。

4月1日「70歳定年」が努力義務に

高年齢者雇用安定法(高年齢者等の雇用の安定等に関する法律)の一部が改正され、4月1日に施行されます。

そもそも高年齢者雇用安定法とは、どのような法律なのでしょうか。

第一条
この法律は、定年の引上げ、継続雇用制度の導入等による高年齢者の安定した雇用の確保の促進、高年齢者等の再就職の促進、定年退職者その他の高年齢退職者に対する就業の機会の確保等の措置を総合的に講じ、もつて高年齢者等の職業の安定その他福祉の増進を図るとともに、経済及び社会の発展に寄与することを目的とする。

第三条
高年齢者等は、その職業生活の全期間を通じて、その意欲及び能力に応じ、雇用の機会その他の多様な就業の機会が確保され、職業生活の充実が図られるように配慮されるものとする。労働者は、高齢期における職業生活の充実のため、自ら進んで、高齢期における職業生活の設計を行い、その設計に基づき、その能力の開発及び向上並びにその健康の保持及び増進に努めるものとする。

つまりシニア世代の雇用の促進と安定、それによる経済発展、さらにはシニア世代の健康保持、増進も目指してつくられた法律です。

2013年から施行されている現行制度では、定年について以下のように定めています。

60歳未満定年の禁止(第8条)

65歳までの高年齢者雇用確保措置として65歳まで定年引上げ、もしくは継続雇用制度の導入、定年制の廃止、いずれかの措置を講じなくてはならない(第9条)

今回の改正は追加処置。70歳までの高年齢者についても、安定した雇用の確保と、就業機会を広げていくことを目指す「努力義務」を求めています。

努力義務は、法令のなかで「~するよう努めなければならない」などと表現されるもの。つまり4月1日からは、「義務として65歳までの雇用を確保、努力義務として70歳までの就業確保」が、企業に求められることになります。

今回は、定年を65歳~70歳未満で定めている事業者と、65歳までの継続雇用制度を導入している事業者で、以下の(1)から(5)のいずれかの処置を講じる努力をしなければなりません。

(1)70歳までの定年引き上げ
(2)定年制の廃止
(3)70歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)の導入
(4)70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入
(5)70歳まで継続的にa、またはbの事業に従事できる制度の導入
a.事業主が自ら実施する社会貢献事業
b.事業主が委託、出資(資金提供)等する団体が行う社会貢献事業

本当に「70歳まで働きたい」のか?
[図表1]男性、正社員の賃金カーブ 出所:厚生労働省『令和元年賃金構造基本統計調査』より作成

内閣府『老後の生活設計と公的年金に関する世論調査』では、定年に対する人々の考えが見えてきます。

Q.何歳まで仕事をしたいか?

「30歳以下」2.6%、
「31歳~40歳」1.3%、
「41歳~50歳」3.0%、
「51歳~60歳」18.8%
「61歳~65歳」30.7%
「66歳~70歳」21.5%
「71歳~75歳」9.2%
「76歳~80歳」4.3%
「81歳~85歳」1.3%
「86歳~90歳」0.4%
「91歳以上」0.9%
「これまで働いておらず、これから働く予定もない」3.5%

Q.その年齢で退職したい理由は?

「趣味やボランティアなど仕事以外のことに時間を使いたいから」17.0%
「定年退職の年齢だから」29.2%
「体力的・精神的に難しいから」29.0%
「年金を受け取れる年齢になるから」9.8%
「資産が十分にあるから」0.5%
「配偶者や子どもなどの収入があるから」4.1%

Q.その年齢まで働きたい理由は?

「仕事をするのが好きだから」16.9%
「定年退職の年齢だから」7.0%
「経済的にゆとりある生活を送りたいから」28.9%
「働き続けないと生活費が足りないと思うから」24.9%
「社会との繋がりが欲しいから」13.4%

多くの人が、定年といわれる60~65歳で仕事を辞めたいと思っている一方で、早期退職したい人は25.7%、定年後も働きたいという人は36.7%。仕事に対して前向きな姿勢の人も多くいます。

一方で仕事をしたい理由・やめたい理由を見ると、やりがいを口にする一方で、経済的理由をあげる人が多くいます。逆に、金銭的な不安が解消されていれば、仕事はしたくない、が多くの人の本音といえるでしょう。

現在の老齢年金の受給開始は65歳から(男性は昭和36年4月2日生まれ以降、女性は昭和41年4月2日生まれ以降の場合)。希望すれば60~65歳未満に繰上受給、65~70歳までの繰下受給を選択できます。

高年齢者雇用安定法の改正により、70歳まで働けるのであれば、年金受給の繰下げを検することになるでしょう。ちなみに70歳からの年金受給となると、年金額は42%増となります。

働き方の選択肢が増えることは嬉しいことですが、70歳までやりがいをもって働けるかは疑問です。厚生労働省『賃金構造基本統計調査』によると、男性、正社員の平均月給は年齢が上がるとともにあがっていき、「50~54歳」43万6300円でピークに。「55~59歳」でもほぼ横ばいの43万3600万円をキープしますが、「60~64歳」で34万4600円、「65~69歳」で29万5600円と下降の一途を辿ります(図表1)。

この先、定年が70歳になったとして、会社員としての賃金のピーク年齢が上がるとは少々考えにくいでしょう。ピークを過ぎてなお、やりがいをもって働き続ける……つらいと感じる人も多いのではないでしょうか。

また今後、努力義務が義務となり、「70歳で定年」が当たり前になれば、公的年金の受給年齢がさらに上がり、仕事を辞めたくても辞められない、給料が上がらなくても勤め人でいなければならない……という時代になることも予想されます。

さらに日本において、健康寿命は男性が70.42歳、女性が73.62歳といわれています。定年年齢とともに健康寿命も延びていかないと、定年退職後、すぐに介護や医療にお世話になる、老後の楽しみなんて何もない、という辛い状況になりかねません。

定年70歳……そんな時代が、すぐ目の前に迫っています。

GGO編集部

 

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