犬の食事に最適な生肉は?

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そもそもなぜ肉なのか?

まず前提として、生肉だけでは栄養に偏りが出るため、ドッグフードなどと併用して与えるということです。

 

犬は雑食なので、野菜でも果物でも肉でも何でも食べられます。(ネギ類、ココア、ぶどうなど食べてはいけないものもあります)

ただし、犬の祖先はオオカミなので肉食動物のように腸の長さは大型犬でも3メートルと短いようです。

腸の長さは、人間で8メートル、牛だと40メートルだそうです。

 

腸が長いことのメリットは野菜などの消化しにくいものでも効率よく栄養に出来ることで、ちなみに人間でも狩猟中心だった欧米人に比べ、農耕民族だった日本人は腸が長いと聞いたことがあります。

 

というわけで、もともと肉食系の犬にとって肉は相性が良い食材と言えます。

野菜から栄養を効率よく吸収するのは腸が短い関係で苦手、ということですね。

 

なぜ加熱肉ではなく生肉なのか?

お互いにメリットデメリットがあります。

 

まずメリットから、

  • 加熱肉だと寄生虫や食中毒の心配が少ない。
  • 生肉には加熱すると失われてしまう酵素が残っていてそれを摂取できる。

というメリットがそれぞれあります。

 

デメリットはその逆で、

  • 加熱すると酵素を摂取できない。
  • 生のまま食べると、寄生虫や食中毒の危険がある。

となります。

 

 酵素が熱に弱いという点については、人間が食べる味噌汁にも当てはまっていて、酵素を摂取したい人にとって、味噌汁を作る際の味噌を溶き入れるタイミングは、最後に火を消して少し冷ましてから入れると良いそうです。

 

少し冷ましてから、というのは、出来れば60度以下です。

そもそも酵素は48度で活動しなくなるそうです。なので理想は48度以下となります。

※酵素以外にも味噌には様々な栄養分があるので熱い時に入れても酵素以外の栄養分は摂取できています。

 

酵素は、免疫力アップなどの効果があります。

以上より、寄生虫や食中毒のリスクが少ないなら生肉の方がいいとなります。

 

生肉の寄生虫などのリスクは減らせるのか?

生肉で注意なのが豚肉や鶏肉です。

よく「豚肉はよく加熱して食べなさい」とか言われたと思いますが、それです。

 

戦後すぐの不衛生な環境で飼育された豚からは、カンピロバクターという食中毒を起こす菌がいたそうです。

今では衛生環境も改善されていますが、カンピロバクターを完全に除去するというのは難しいようです。

 

鶏肉でいうと、

  • 東京都の調査で、流通している鶏肉の4割から6割にカンピロバクターが付着していた。

そうです。

※よく加熱して食べるなら問題ありません。

 

また、「よく加熱」とは、

  • 肉の中心部を 75 ℃で1分間以上(肉の中心部の色が変わるぐらいまで)加熱すれば、食中毒菌は死滅する。

だそうです。

 

このリスクを減らすには、寄生虫や菌の少ない肉を選べばよいです。

それは馬肉です。

 

なぜ牛や豚より少ないかというと、

  • 馬の体温は40度で牛や豚より4度ほど高く、菌が繁殖しにくい。
  • 牛・羊・鹿などの反芻動物はO-157などの菌を保有している可能性が高いが馬は反芻動物ではないので低い。

などが挙げられます。

 

馬にも寄生虫は存在する

菌は、牛や豚より少ないと説明しましたが、馬にも寄生虫は存在します。

 

「サルコシスティス」という名前の寄生虫で、嘔吐および下痢の症状を起こすそうです。

 

この寄生虫、人に感染することはなく、体内で死滅するのですが、犬には感染します。

 

寄生虫を殺す方法は存在する

馬肉に寄生虫がいて、犬には感染するならダメじゃないか、と思われたかもしれませんが、

-20度で48時間以上冷凍すれば死滅するそうです。

 

ということは、冷凍の馬肉なら、すべての問題をクリアーできますね。

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