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60歳からの働き方で、もらえる年金がこんなに変わる
著者:奥野文夫
出版社:WAVE出版
定価:1500円+税(価格は私が読んだ当時の価格です)
読んでみた感想
社会保険労務士試験の受験者には、とてもわかりやすい内容だった
- 厚生年金と健康保険と雇用保険を横断的に実例を使って学べるのは良かった
- 60歳から65歳まで勤務したら年金がいくら増えるのか、シミュレーションでわかりやすかった
- 社会保険労務士試験の勉強だと実例でパターンで分けて教えてくれるケースが少ないので貴重な経験だった
社会保険労務士試験を考えている方にはおススメです。
試験勉強のテキストに比べ、はるかにライトに読み進められます。
年金が苦手な受験者が多い中、年金をわかりやすく解説してくれてはいますが、広い広い社会保険労務士試験の受験範囲の中のほんの一部なので、これですべてが解決するわけではないので注意。
60歳以降の厚生年金の話が中心で、国民年金の話はあまりありません(読者層が年金受給予定者なので当然ですが)
年金について知りたい一般の人には、専門用語もあるので少し難しい気がした
- わかりやすく解説はされていたものの、なじみのない一般の人には「老齢基礎年金」「老齢厚生年金」「特別支給の老齢厚生年金」などは、難解かもしれないと思いました
- 年金額を具体的に〇〇万円と出してくれているので、イメージはしやすいだろうなと思ました
- おおよそのイメージをこの本で描いて、年金事務所などで相談するという流れが可能
- 失業給付ともからめて解説してくれているので参考になると思います
いずれにしても、年金額は今後死ぬまで関係してくるので、年金事務所なり、社会保険労務士事務所なりに相談して決めるべきだと個人的に思います。
60歳を迎えた人の厚生年金・国民年金Q&A
-繰上げ支給から在職老齢年金まで- 2020年6月改定版
著者:服部 営造
監修:服部年金企画
発行:ビジネス教育出版社
定価:1,800円+税(価格は私が読んだ当時の価格です)
年金の申請方法や手続きを細かく説明してくれている
- 年金の手続の仕方をいつごろ、何が届く、それにこういう風に記入して提出、といった感じでわかりやすく説明してくれていた
- 実際の申込書なども載せてくれていてわかりやすかった
事例を使ってわかりやすく年金がどう支給されるかを解説してくれている
- 何歳でどういう状況の人はどうすればお得に年金がもらえるか、などを解説してくれている
- 複雑な年金の仕組みを歴史をまじえて書いてくれていたのでわかりやすかった
- いつ改正が入ったのかが書かれていたので年金制度の変遷を知れたのがよかった
- 普通の年金(年を取ったからもらえる年金)だけでなく、病気やケガをした場合の年金(障害年金)や、年金加入者が亡くなった場合の年金(遺族年金)についても書かれている
総評:この本は、実際の手続きを詳しく書いてくれているので、年金をもらうまでの流れがイメージしやすかったです。
この本を読んでみて、あらためて、年金は千差万別なので、自分の判断で勝手に支給するかどうかを決めずに、年金事務所に相談するか、社会保険労務士に相談しないといけないなと感じました。
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